日本国外とのデータ伝送の注意点

日本国内だけでなく国外と双方にデータ伝送する際、日本国内の認識がそのまま世界の国々と同じ認識とは限らない。コンピュータシステムデータ上の基本的な注意点について。

国内のルールが通用するとは限らない

クレジットカードシステムだけに限りませんが、金融機関のデータ伝送は日本国内だけの範囲を想定する場合と全世界の国々を想定する場合とでは、当然ながら大きな違いがあります。

データ伝送や授受の際、日本国内では全銀手順など、データのプロトコルが確立していますが、世界の金融業界では、その国々の事情により、大きく異なるだけでなく、日本国内のルールが通用しないことも多くあります。

以下、主な注意点について記述します。

通信手段の違い

クレジットカードのデータ伝送は、主に専用線を使います。確かに世界の主要都市には専用線が張り巡らされておりますが、すべてではありません。電話回線を使ったデータ伝送やセキュリティを強固にしたウェブシステムなども一部存在します。その上、世界にはまだ、安定した電話回線が確立していない場所もあります。では電話回線が安定していないところから、どのようにしてデータ伝送をするのか?という疑問が当然生じると思いますが、このことにつきましては、いろいろとセキュリティ上の問題がありますので、説明を省略します。

まとめますと、日本国内だけでなく国外を想定するにあたり、日本国内のようにデータ伝送やお互いのルールが、必ずしも容易であるとは限らないという点に注意が必要ということです。

文字コードの違いとデータ形式

コンピュータシステムによる文字コードの違いもありますが、それだけではなく、国による言語や慣習の違いというものもエラーを生じさせる要因のひとつです。一般に文字コードというと、SHIFT-JIS, JIS, EUC, UTF-8などが思い浮かぶかもしれません。また日本語の漢字は2バイトで英語のアルファベットなどは1バイトという違いが思い浮かぶかもしれません。その上、EBCDICコードかASCIIコードかという違いにも注意が必要ですね。

しかしながらシステム上、最も注意しなければならないこととして、お互いの取り決めにない文字を使われることです。日本語の場合は多くが、2バイトなので、1バイトの英数文字と区別がつきやすいですが、例えばスペイン語のように英語のアルファベットには存在しない文字もあります。

次の注意点としては伝送ルートによって文字変換されないというケースもあり得ることです。例えば直接コンピュータがネットワークでつながれている状態やVAN(value added network)サービスを利用した場合には文字化けは起こらないと仮定しても、インターネット経由(またはウェブサーバ経由)の場合、文字化けを起こす可能性などが想定されます。

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